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トルストイの「復活」をモチーフに、溝口健二監督が山路ふみ子主演で映画化した幻の作品。温泉宿で若主人の子供を生んだ女中が、里子に出した子供を養うために女給をしたり、漫才コンビを組むなどして奮闘する姿を情緒あふれる映像で綴る。
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愛怨峡の作品情報
| レンタル開始日 | : | 2005-06-27 |
| 制作年 | : | 1937年 |
| 制作国 | : | 日本 |
| ジャンル | : | 邦画 / ドラマ |
| 品番 | : | JVD-3051 |
| 脚本 | : | 依田義賢 |
| 原作 | : | 川口松太郎 |
| 収録時間 | : | 89分 |
| 音声仕様 | : | 日:モノラル |
| 面層 | : | 片面1層 |
| 色 | : | モノクロ |
| 画面サイズ | : | スタンダード |
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愛怨峡のレビュー
現在3件のレビューが投稿されています。
評価分布
| 星5つ | (1) | |
| 星4つ | (2) | |
| 星3つ | (0) | |
| 星2つ | (0) | |
| 星1つ | (0) | |
レビュー総合評価
(4.3点)
縦の構図の長回し。オーソン・ウェルズのパンフォーカス以前に、世界に先駆けて作られているのだから、その映画史的意味は大きいだろう。カット割のアップを廃した継続する時空の画面の緊張度は素晴らしい。アップによる感情移入を拒絶しているわけだ。人情物で感情移入を拒絶するというのは、ある種の論理矛盾だが、そこが溝口映画の凄いところで、安っぽくなってしまう人情物を、洗練された物語に昇華させているのだ。(各部は相当のところまで深くつかまれているけれども、場面から場面への移りを、内部からずーと押し動かしてゆく流れの力と幅とが足りないため、移ったときの或るぎこちなさが印象されるのである)と宮本百合子の指摘は鋭く、確かにヒロインの性格的統一感は失しなわれている。ある種の性格破綻であり、ドライでクールでもある。溝口映画としては、ある種異例で、駄目男ばかりであるはずの中に、一人だけ任侠男が魅力的に描かれていたのだ。それにしても、酷い状態の映像ですな、デジタル修復をしろよ。
2人が参考になったと評価しています。
今月(2007年5月)日経新聞の「私の履歴書」を新藤兼人が書いていて、この映画の撮影に関係したときのことを回想していた。
またプロレタリア作家の宮本百合子がこの映画の公開された1937年に批評を書いていて、「青空文庫」に収録されている↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/2776_8797.html
信州の旅館に奉公してそこのバカ息子にだまされて子供まで作った上に棄てられ、強くしたたかに生きていくというテーマに惹かれたためだろう。今は映画賞で知られる山路ふみ子は大柄で堂々としており、こういう役柄にぴったりだった。漫才の相手方となった河津清三郎やバカ息子役の清水将夫は1970年代頃までは映画、テレビでよく顔をみたものである。溝口健二得意の長回しはこのころから見られる。なかなか良い作品だが、他のレビューにもあるとおり、フィルムの劣化がひどく見にくいのが残念だった。
またプロレタリア作家の宮本百合子がこの映画の公開された1937年に批評を書いていて、「青空文庫」に収録されている↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/2776_8797.html
信州の旅館に奉公してそこのバカ息子にだまされて子供まで作った上に棄てられ、強くしたたかに生きていくというテーマに惹かれたためだろう。今は映画賞で知られる山路ふみ子は大柄で堂々としており、こういう役柄にぴったりだった。漫才の相手方となった河津清三郎やバカ息子役の清水将夫は1970年代頃までは映画、テレビでよく顔をみたものである。溝口健二得意の長回しはこのころから見られる。なかなか良い作品だが、他のレビューにもあるとおり、フィルムの劣化がひどく見にくいのが残念だった。
七十年前の日本でこんな素晴らしい映画が出来たの、何て驚くのは見当違いかもしれません。文学や演劇のレベルを考えれば、これくらいの脚本(原作)が書けても、何の不思議もありません。人情を深く織り込んだ作品には、常に感動させられるものですねえ。フィルムの劣化が相当進んでいるのが玉に瑕ですが、音声は意外としっかりしています。
2人が参考になったと評価しています。
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